アンチエイジングのためにサプリを始めたいけど、わからないことがいっぱい…と迷っているあなたのために。
まずは「サプリとは何?」という基本的な疑問から、さっそく解き明かしていきます。
目次
1. サプリメントの基礎知識
1-1.改めて確認、サプリメントっていったい何?
日本においては、健康食品やサプリメントには医薬品のような法的な定義は存在しません。
簡単に言えば、野菜とサプリメントは法律上は同じ「食品」に分類されており、普段の食事で摂取する野菜や加工食品などと区別されていません。(図参照)
サプリメントの明確な定義はありませんが、一般に健康に良いことをうたった食品全般のことを「健康食品」、その中でも特定の成分を凝縮し、錠剤やカプセルにしたものを「サプリメント」と呼ぶことが多いようです。
サプリメントとは、健康の「サポートアイテム」
もともとサプリメント(Supplement)という言葉は、英語で「おぎなうもの」という意味。その名のとおり、足りない栄養をおぎなうための健康食品です。
その歴史は意外と新しく、欧米でビタミンやミネラルのサプリメントが誕生したのは1980年頃。その後、日本でもさまざまな成分の研究が進み、人生100年時代の健康を支えるアイテムとして、どんどん多様化しています。
薬とも食品とも違う、サプリメントの特長
先ほどもお伝えしたように、見た目は薬に似ていますが、サプリメントはあくまでも健康食品の一種。
医薬品とは異なるため、病気を治療する効果はありません。
また、薬ではなく食品だから多めに摂っても大丈夫と思われがちですが、普通の食品と違って成分がギュッと凝縮されているのがサプリメント。
手軽に摂りやすいため、同じ成分の摂りすぎによって体調不良をまねく過剰摂取にも注意が必要です。
サプリメントを毎日の健康づくりに役立てるためには、医薬品とも普通の食品とも違う特長を正しく知り、正しく摂取することが大切です。
1-2. サプリは栄養バランスの偏ったひとにおすすめ
足りない栄養を手軽におぎなえるサプリメントは、忙しい方にとって頼りになるアイテムですが、サプリメントさえ摂っていれば健康が手に入るわけではありません。
すこやかな毎日を支えているのは、食事・運動・休息の3要素。何となく調子が悪いと感じたら、食生活を見直してみましょう。
外食が多い方、好き嫌いの多い方、食事が不規則な方は、まず食事の栄養バランスを整えることが基本。
そのうえで、自分に必要なサプリメントを探しましょう。
2. サプリメントの選び方と購入時の注意点
2-1. レビューや体験談に流されない!サプリ選び5つのポイント
サプリメントを正しく選ぶためには、必ず成分表示をチェックしてから購入しましょう。
サプリメント選びに迷っている初心者の方も多いかと思いますが、以下のポイントを押さえて選ぶと、効果的な選択ができます。
- 有効成分「●●成分配合!」は効き目の証明ではない
- 「価格=品質」と思わずに成分や内容で選ぶ
- 同じ成分なら安い方が良いと判断するのは間違い。
- 原料の記載(できれば原産地)があり、天然素材でつくられている
- 成分が正確に単位づけ(mg、μg、IUなど)で表示されている
- 複数の天然由来成分の配合されているものがベスト
有効成分「●●成分配合!」は効き目の証明ではない
サプリメントのパッケージに「●●成分配合!」と書かれていると、その成分が確実に効くと思ってしまうかもしれません。
しかし、重要なのはその成分の含有量や他の成分とのバランスです。
成分名だけでなく、その成分がどれくらい含まれているのか、またどのような効果が期待できるのかを調べることが大切です。
「価格=品質」と思わずに成分や内容で選ぶ
高価なサプリメントだからといって必ずしも高品質とは限りません。
価格に惑わされず、成分や内容に注目しましょう。具体的には、以下のポイントを確認すると良いでしょう。
・成分の質と量: 含有されている成分が高品質であるか、またその量が適切であるか。
・製造過程: 信頼できる製造方法で作られているか。
GMP(Good Manufacturing Practice)マークが付いているものが安心です。
同じ成分なら安い方が良いと判断するのは間違い
同じ成分が含まれているサプリメントなら安い方が良いと考えるのは間違いです。
安価なサプリメントには、成分の純度が低かったり、不要な添加物が含まれていたりすることがあります。
また、成分の吸収率や効果にも差が出ることがあります。
原料の記載(できれば原産地)があり、天然素材でつくられている
サプリメントの原料やその原産地が明確に記載されていることは、品質の保証につながります。
特に、天然素材で作られているサプリメントは、合成成分よりも体への負担が少ないとされています。
原料がどこで生産されたかを確認し、信頼できるものを選びましょう。
成分が正確に単位づけ(mg、μg、IUなど)で表示されている
サプリメントの成分が正確に単位づけされていることは、効果的な摂取のために重要です。
例えば、ビタミンやミネラルは過剰摂取が健康に悪影響を与えることがあるため、適切な量を摂取する必要があります。
成分がmg(ミリグラム)やμg(マイクログラム)、IU(国際単位)などで明確に表示されているか確認しましょう。
アンチエイジング目的のサプリメントの選び方
サプリによっては、合成添加物や過剰な量の成分が含まれている場合があります。
アンチエイジング目的のサプリメントの選び方は、複数の天然由来成分の配合されたサプリを選ぶことです。
天然由来成分は、体に優しく吸収されやすく、副作用のリスクも低いです。
また、複数の成分を組み合わせることで、相乗効果が得られます。
たとえば、コラーゲンとビタミンC、ヒアルロン酸とセラミドなどです。
これらの成分は、それぞれ肌のハリや潤いに働きかけますが、一緒に摂ることでより効果的になります。
アンチエイジング目的のサプリを選ぶときは、肌や体の悩みに合わせて、複数の天然由来成分の配合をチェックしましょう。
2-3. 医師が選ぶサプリメント
一言でサプリメントといっても、その種類や配合量はさまざまです。
そんな中、医学的根拠があり、医師が選ぶに値する老化防止に効果のあるサプリメントは次のようなものです。
・マルチビタミン・ミネラル(ビタミンA,C,E,B1,B2,B6,B12,葉酸、亜鉛、セレン、マグネシウムなど)
・抗酸化物質を配合したサプリメント(ビタミンA,E,C,亜鉛,セレン,CoQ-10,αリポ酸など)
2-5. 迷ったら「特定保健用食品」や「機能性表示食品」を選ぼう
サプリメントの中には、研究データや根拠がないまま販売されている製品もあります。法律的に掲載ができないエビデンスが有るかも知れませんし、必ずしもホームページに掲載がないからといって成分が悪いとは断言できないかも知れませんが、掲載が無い以上は効果が期待できるかどうかは不確かです。
もし、どの製品を選べばいいか分からないときは「特定保健用食品(トクホ)」の表示があるものを優先的に選んでみてください。冒頭でご案内したように「特定保健用食品(トクホ)」なら国の審査による認証を受けているので、より信頼性は高いです。
また、大学や専門機関などで研究された科学的根拠をもとに作られる「機能性表示食品」も、信頼性の高い製品です。国から認証を受けているサプリメントを賢く選んで、身体に合うようなら継続してみるとよいでしょう。
2-6. 国も提供!省庁サイトでもサプリメント情報を確認してみよう
厚生労働省や消費者庁、食品安全委員会などでは、健康食品に関する情報を発信しています。
正しい情報を得るためには、公的に配信されている正しい情報をチェックすることも大切です。
信頼できるサイトから気になる成分について調べることもできます。
とくに食品安全委員会のホームページでは、健康食品(サプリメント)の成分によるリスクについても掲載されています。たとえ飲んでみて「身体に合わないかも」と感じたら、各成分ごとのリスクに当てはまるかチェックして、継続するかどうか判断してみてください。
厚生労働省では「健康食品の正しい利用法」というマニュアルブックをPDF形式で配信しています。スマホやパソコンで閲覧できますので、公的で正しい情報を賢く利用しながら、ご自身の身体に合うものを選んでいきましょう。
3. サプリメントの正しい摂取方法
3-1. サプリメントを摂り入れるときのポイント
サプリメントを摂り入れる際には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、成分や効果をしっかり理解することが大切です。製品のラベルや説明書をよく読み、自分に必要な成分が含まれているか確認しましょう。
また、サプリメントは食事の補助として使用するものであり、バランスの取れた食事を基本とすることが重要です。
3-2. まずは目安量で飲み始め、体調に合わせて飲む量を調整してみよう
サプリメントを初めて摂取する際は、必ず製品に記載されている目安量を守りましょう。
少量から始めて、自分の体調や反応を観察することが大切です。サプリメントによる体調の変化は個人差があるため、自分に合った量を見つけるまで少しずつ調整してみてください。
3-3. サプリメントによる体調の変化を感じてみよう
サプリメントを摂取し始めてから体調の変化を感じることがあるかもしれません。
例えば、エネルギーレベルの向上や、肌の調子が良くなるなどです。これらの変化を感じたら、どのサプリメントが効果を発揮しているのかを記録しておくと良いでしょう。
3-4. サプリメントを一旦中断して体調の変化を確認しよう
一定期間サプリメントを摂取した後、一度中断して体調の変化を確認してみましょう。
中断することで、本当にサプリメントが効果を発揮していたのかを確かめることができます。
また、中断期間中に体調が悪化した場合は、サプリメントが必要であることが確認できます。
4. サプリの正しい保管方法と健康被害
4-1. 開封後は早めに飲みきる
サプリメントは開封後、なるべく早めに飲みきることが推奨されます。
空気や湿気にさらされることで、成分の劣化や変質が進むためです。冷暗所に保管し、直射日光や高温多湿を避けるようにしましょう。
4-2. サプリで起こる健康被害!症状が続くなら病院受診を
サプリメントを摂取した際に、まれに健康被害が発生することがあります。
例えば、アレルギー反応や消化不良などです。こうした症状が続く場合は、速やかにサプリメントの摂取を中止し、病院を受診してください。健康被害を避けるためにも、信頼できる製品を選ぶことが重要です。
5. まとめ
サプリメントは健康維持や美容のサポートとして非常に有用ですが、正しい摂取方法と保管方法を守ることが大切です。
まずは目安量で始め、体調に合わせて量を調整し、定期的に体調の変化を確認することを忘れないようにしましょう。また、健康被害が発生した場合には、すぐに適切な対処を行うことが必要です。
信頼できるサプリメントを選び、正しく利用することで、健康的な生活をサポートしましょう。